Sleep Party People

Sleep Party People – I’m Not Human at All

デンマークの Brian Batz (ブライアンバッツ) のシューゲイズ・ドリームポッププロジェクト、スリープパーティーピープルの音楽とどこで出会ったのか、実をいうと、ちゃんとした記憶がない。ブライアンバッツのファーストアルバム『Sleep Party People』（2010年）の「I’m Not Human at All」をどこかのレコード・ショップで試聴したか、誰かが SNS で言及していたか、という感じだったと思う。最近はそんなようにして、毎日たくさんの音楽がやってきては通り過ぎていくが、ブライアンバッツの音楽は一聴した瞬間から自分にとって大切な存在になるとわかり、気づけばもう長い間いつも側にあった。私は誰かを好きになると、その人のインタビューやSNSを徹底的に調べる癖がある。しかしスリープパーティーピープルについては、こんなに彼の音楽を日々大切に聴いているにもかかわらず、ブライアンバッツが何歳で、普段何を考えているどんな人なのか全く調べたことがなかった。ブライアンバッツがどんな顔をしているのかさえ、ジャケットに描かれたうさぎのお面を通してしか知らなかった。おそらくそれは、私がブライアンバッツに対して抱いていた感情が、個人への熱狂的な羨望というよりも音楽へのシンパシーに近いものだったからだと思う。と行儀よく嘘だけをならべてみました。