毎日が猛暑日。危険な暑さだと、こういう金物が良い良いかな、と。

Pantayo – V V V (They Lie)

バリ島のガムランにあるような金物の打楽器が繰り出す倍音のうねりというか、とり憑くような響きほど圧倒的なかんじではないんだけど。そもそも宗教・民族のなかで音楽の立場はさほど大きくないわけで。かといってとくに金物打楽器ほど耳に憑いてくるものはありません。

先月下旬にわんさか話題にのぼった、カナダ、トロント発フィリピン系の女性クリンタン奏者5人組のグループのデビューアルバム、セルフタイトルで「Pantayo」。5月8日発売。銅製の八つのコブ付きゴングという宗教色の強い打楽器やルソン島北部の山岳部に暮らすカリンガ族に伝わる竹製打楽器バリンビン等をつかう、フィリピン南部のイスラム教徒の民族音楽「クリンタン」 フィリピンだとただの民族音楽だが、トロントのフィリピン系の女性たち Pantayo パンタヨ(タガログ語)さんの音楽はゴングのリズムに EDM を融合させ、オリエンタルな響きを欧米視点からのエクスペリメンタルな実験的エレクトロ風にかえて、これまでなかった倍音タイプのインディーシンセポップとなり、凄まじい恍惚感とまでは言わないがヘンチクリンな響きを放っています!

でも姿をみるにつけイスラム教な楽器使いだけでなく折角なんだからイスラム的にラマダンしてみてはどうだろう?

Pantayo – Heto Na

はなしは変わるが、フロム台湾のシティーポップス。Until I Met You

李友廷 Yo Lee [ 直到我遇見了你 Until I Met You ]
ena mori – FALL INLOVE!